同じグループの偶数体癖と奇数体癖の区別のコツ


 「五行類型論(体癖)」を判定するコツで、「顔の形編」「体の動作編」と書きましたが、これらの方法によって、五行類型論の1項目と2項目が、「木火土金水」の5つのグループの内、どれとどれのグループなのかというところまでは、判定が出来るのではないかと思います。

 

 ただ同じグループでも、「偶数体癖」なのか、「奇数体癖」なのかの判定が必要ですが、慣れないと難しいかもしれません。

 

 それで今回は、同じグループでも「奇数体癖」「偶数体癖」かを判定するコツを書いてみます。

今回も、主に竹下雅敏氏が東洋医学セミナーの五行類型論や野口晴哉氏が著書(体癖1巻2巻、全生社)で奇数体癖偶数体癖について言及された情報(引用部分は、『茶色の文字』で区別を元に検証してみて、感じたことや考察した内容となります。

 

 同じグループですから、同じ生理的機能が優位になり、得意な能力や心の指向性もほぼ同じになりますので、区別はある意味難しいところもありますが、「奇数体癖」「偶数体癖」では陰と陽の関係ですから、同じグループでありながら正反対の要素を持っています。

 

以前に記載したとおり、

 竹下雅敏氏の東洋学セミナー:五行類型論(シャンティ・フーラ提供)によると、

『(要約文)同じグループでは同じ系統の生理機能が優位になるが、奇数型は、緊張状態でその優位性が発揮されるが、一方偶数型は、緊張のない状態でその優位性が発揮される』 とあり、

 

また、野口晴哉(著書:体癖Ⅰ、全生社)によると、

(要約文)奇数体癖には、自分の気を発散させたい欲求(鬱散欲求)があり、偶数体癖には、人の気を引き付けたい欲求(集注欲求)がある』とあります。

 

このような違いも、長く付き合っていると分かってくると思いますが、早く判断できるようにそのコツを以下にまとめてみました。

 

1種と2種の判定のコツ

  1.  前述の顔の特徴より、1種は顔が大きく、2種は顔が細長い
  2. (要約文)緊張する場面でも頭の回転が良く、食欲もあるのが1種、緊張する場面では頭が働かず、食欲もなくなるのが2種』

 1種と2種は、顔の形の違いが分かり易いので、これだけで区別できるかもしれませんが、2番を考慮すると区別できると思います。

 

3種と4種の判定のコツ

  1. (要約文)感情が高ぶったり動揺したり、また体調を崩しても食欲が旺盛なのが3種嫌なことがあったり、感情が動揺すると食欲がなくなるのが4種』

  2.  前述の顔の特徴より4種より3種の方が顔の丸みが顕著。

 3種と4種は、共に食にとても関心が有りますが、1番の内容のとおり、緊張や異常があった時に、食欲における変化が明らかに異なるので、区別できると思います。

 

5種と6種の判定のコツ

  1. (要約文)活発に体を使うことが好きで、活動することで調子もさらによくなるのが5種、活発に体を使うのは苦手で活動を抑え、どちらかというと静寂や空想を好むのが6種』
  2. 5種は肩が張って、肩の力が抜けないのが特徴です。ところが6種は、肩が張らないでだんだん丸くなって、首が前に言って肩が落ちてくるのです』

 

 1番にあるように活発に体を使った活動が、得意と不得意で大きく違うので、ここが判れば判断は簡単ですが、もし分かり難ければ2番の肩の特徴で、肩が肩パッとが入っているように張っているか、内に入って下がっているかで判断し、確認するのがいいと思います。

 

7種と8種の判定のコツ

  1. (要約文)緊張すると(例えば試験など)トイレ(小便)が近くなるのが7種、雨の日など湿度の高い日は小便の出が悪く、調子が良くないのが8種』

  2. 『7種は手足が筋肉質、8種は手首足首が細く、柔らかい(片山 洋次郎著:身体にきく―「体癖」を活かす整体法 、文春文庫より引用)

 7・8種は、泌尿器系の働きに特徴があり解り易いので、1番で判断するのが一番やりやすいと思います。1番でも判断しにくい時には、2番を参考にします。

 

 9種と10種の判定のコツ

  1. (要約文)このグループは共に愛情に焦点があるけれど、気に入った対象だけに愛情を注ぎたいのが9種気に入らなくても頼られると何であれ愛情を注ぎたいのが10

  2. (要約文)ゴムまりのように引締まった印象の人が9種、ゆったりとラックスした雰囲気を持ち、年齢を重ねると太ってくる人が多いのが10種』

 しゃがむ運動や立姿の重心で9種と10種の区別は、ほぼ正確に判断できると思いますが、体の怪我や異常があり判定できない場合は、1番と2番を参考に判断してください

 

 

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