五行類型論の智慧の活かし方~パート1(私の場合)~


 ここまで五行類型論(体癖)の判定のコツを中心に私の考察を書かせていただきましたが、いよいよ今回は、本題である「五行類型論(体癖)の智慧をどう日常に活かすか」について、私の体験を踏まえて書いてみます。

 

  五行類型論(体癖)は、前述したように、「個性」の要素の中でも(広義の)肉体に由来するものですから、日常の生活をはじめ、人生のあらゆる場面で最も大きく影響すると思われます。

 

 

「体癖」の活かし方はいろいろあると思いますが、私にとって一番役立ったのは、やっぱり「自分の特徴を明確に理解すること」ができたことです。

 

「体癖」のことを知るまでは、陰陽五行思想から人の生理機能には10種類のタイプがあるということは知っていましたが、この生理機能の特徴が、人の容姿や体形から、エネルギーの使い方や才能、そして心の指向性にまで密接に関係しているとは思いもよりませんでした。

 

 1項目は、前述しましたが活動時の特徴ですから、その人の外向性や能力に大きく関係します。

 私は1項目が「2種」ですから、脳・神経系の生理機能が優位なタイプで、考えることに多くエネルギーを使います。自然と考えることが好きです。

 

 そして偶数体癖なので緊張しない方がよりその機能が働きます。さらに偶数体癖の特徴から1種と比べ考え方が受け身で、相手の言葉や態度に反応して考えるところがあります。俗にいう「気にしい」なのです。「ああでもない」「こうでもない」といろいろ考えて、考え過ぎて食欲が減退するタイプです。

 

 また実際そうなのですが、竹下雅敏氏が『2種薄弱』というぐらい、考えてばかりで体力がなく、元気がなさそうに見えるのです。

 

 このようなことからも、以前は確かに考えることは自分でも好きだし、思考力には自信がありましたが、内心では「ちょっと考えてばかりいるよな」「気にし過ぎだよな」、「もっと体を使うこともした方がいいのでは?」、「もっと活動的でエネルギッシュになりたいな」、「緊張すると調子が出ないのを何とかしないといけない」などと思っていました。

 

 ですから「2種」の特徴を知ったとき、考えることが好きなのが自分の特徴なんだから、このままでいいんだ。この特徴を活かして生きていくのが自然で良いんだ」。この生理的な特徴に逆らって生きるのは不自然なんだ」と理解しました。

 

 このことによって精神的に非常に楽になったことを覚えています。

 

 さらに2項目は、前述しましたが自分の内心(内なる気力)の部分ですから行動の動機や精神性の部分の特徴になりますが「8種」の私の場合は、すぐに向きになって競争したり、会話が大げさになったり、人と違うことに喜びを感じるところ、構ってもらいたいのに素直に近寄れないなど、「8種」のいろんな特徴が手に取るように腑に落ちました。

 

 またこれを知り得たことも、自分をより理解することができ、とても精神的に楽になりました

 

 このように自分を知ることで、自分に対する肯定観が増し、とても精神的に楽になることができるので、とても有用だと思います。

 

 自分の特徴を理解することは、精神的に楽になるだけでなく、自分の能力の使い方や、これから活動の方向性を決める時にもとても役立ちますので、次回はこれについて書きたいと思います。

 

 

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