同じ体癖番号でも1項目と2項目が入れ替わった場合の違い


 

  三回に亘って「五行類型論(体癖)の判定のコツ」について書きましたが、体癖の判定は、動作の特徴を中心に決定するのが良いと思います。

 

 動作の特徴には、先入観も入らないですから、これを基準にして、顔や首、偶数体癖奇数体癖の違いなどを参考にして確定するといいと思います。

 

 ただ、足や腰などの病気や怪我があると、動作の特徴に影響が出てきますので、そのような場合はほぼ完治するまで待つなどして、慎重に判定してください。

 

 今日は、同じ体癖番号でも、「1項目と2項目とが入れ替わった場合の違い」についての私なりの洞察を書きたいと思います。これは、五行類型論(体癖)の判定で特徴が1項目なのか2項目なのかの判断にも応用できます。

 

 私の体癖が「2-8」ですから、「2-8」と「8-2」を例に、その違いを書いてみます。

 

 まず、1項目2項目についてですが、竹下雅敏氏の東洋医学セミナー:五行類型論(シャンティ・フーラ提供)では、

 

『(要約文)1項目は、交感神経系の特徴として主に活動時に強く表れるもので、対外的な特徴で他人から分り易く、交感神経系の緊張時にその特徴が顕著なのが奇数体癖で、交感神経系の弛緩時にその特徴が顕著なのが偶数体癖です。一方2項目は、副交感神経系の特徴として主に寛ぐ時(非活動時)に強く表れるもので、家族などの親しい関係で表れる特徴で他人からは分りづらく、副交感神経系の緊張時にその特徴が顕著なのが奇数体癖で、副交感神経系の弛緩時その特徴が顕著なのが偶数体癖です』とあります。

 

 私の検証や考察によると、

1項目は、上記の引用のように、主に活動に関する特徴で、やはり対外的、対人的に強く表れる特徴だと感じました。ただあまりにも自然にほぼ無意識にでているので、本人自身は意識していないとこの特徴に気づき難いかもしれません。

 

 さらに1項目奇数体癖で、『交感神経系の緊張時にその特徴が顕著な』とは、つまり交感神経が働いている時(主に昼間の活動時間帯)で身体が緊張した状態の時にその機能特性が発揮されると解釈できると思います。

 また偶数体癖で、『交感神経系の弛緩時にその特徴が顕著な』とは、こ交感神経が働いている時(主に昼間の活動時間帯)ではあるがそれほど緊張していないマイペース状態(緊張しすぎていない状態)で特にその機能特性がよく発揮されると解釈できると思います。

 

 一方2項目は、引用には副交感神経の特徴とあり、私の感覚では主に人の質(気力)や内心に関する特徴で、対自分、対家族的な特徴と思えます。

 

 さらに2項目奇数体癖で、『副交感神経系の緊張時にその特徴が顕著な』とは、つまり副交感神経が働いている時(主に夜間の時間帯)で主に仕事など何かに集中している時にその機能特性が発揮されると解釈できると思います。

 また偶数体癖で、『副交感神経系の弛緩時にその特徴が顕著な』とは、交感神経が働いている時(主に夜間の時間帯)で特に何かに集中することもなく寛いでいる時にその機能特性がよく発揮されると解釈できると思います。

 

 次に、「2―8」の私の感覚についてお話しすると、

2項目の「8種」の内心(内なる気力)が、1項目の「2種」の活動を見守っているように思います。

 

 野口晴哉氏の著書「体癖第2巻」にも、

『自分の中に自分を観ている別の自分がいるのです。それを批判している自分もいるのです。その批判する自分を見ると、潜在体癖が何かということが判ってくるのです』とあります。

 

 つまりこれは、2項目の自分が1項目の自分を観て、批判しているということです。

 

 このように「2―8」の私は、1項目の「2種」から、リラックスした状態で思考活動が活発になるという特徴があり、無意識にそのような活動が多くなります。今でこそ意識していますが、今までは無意識にそうようになっていました。

 

 そしてそのような活動を、2項目の「8種」が観ていて絶えず批評しているのです。

 

 ですから、「2種」の活動は、動くより考えてばかり、またその思考活動もムラがあり、緊張すると調子がでない。これを「8種」の内心は、8種は負けず嫌いの頑張り屋さんですから「もっと活発に動かないと、考えるのももっとしっかりやらないと」2種の活動を批判していました。

 

 ただし「2種」の活動の動機に、「8種」の内心が大きく関わっていて、負けないように頑張ばる傾向はありました。

 

 ではこれが、「8ー2」の人ではどうなるか推察してみますと、

「8種」の活動は、負けず嫌いの頑張り屋ですがガツガツと頑張るタイプではなく、人の気を引くことに興味があり、その為の活動(例えば野口氏の開示によると『大げさな話を断定的に話したり、大きな声で話したり、逆に拗ねて全く話さず、無視したり』が多くみられるように思われます。

 

 その活動を2項目の「2種」が観ているので、

「2種」の内心は真理や善悪・正義に対する意識が強いので、「そんな大げさな誇張したような話は良くない、正しいこと正確に伝えるべきだ。もっとしっかり考えてから行動すべきだ」などと批評していると思います。

 

 ただし「8種」の活動の動機に、「2種」の内心が大きく関わっていて、しっかり考え、見通しを付けている傾向はあると思います。

 

 このように私の感覚では、2-8種と8-2種では似ているのかと思いきや、かなり違うように思います。私の周りにも8種-2種の方はおられますが、私とは体癖的にかなり違うように感じます。

 

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