次に五行類型論における私の体癖の2項目「8」についてお話します。
「8種」は、7種と同じで闘争活動が優位となるグループで、「8」は偶数なのでリラックス状態で闘争活動が活発になります。闘争活動というのは判り難いので、もう少し具体的に説明してみます。
7・8種グループは、生理機能としては腎臓および膀胱が優位なグループで、中国医学ではその機能は尿に関することだけでなく、生命力や免疫性と係わりが深く、外邪(外界の邪気)の侵入を防止する働きも担っています。
ですから7・8種グループは、体の中では免疫力として異物と戦い、体の表面では外邪と戦っているのです。生理的に絶えず戦うことが活動の中心なので、人間の活動(行動や精神活動)の動機の中に闘争本能が働いていると言えます。
また前述したように2項目は、1項目とは異なり主に非活動(休息)時に顕れる特徴ですから、2項目が「8種」の私は、非活動(休息)時に顕著になります。さらに「8」は偶数ですから、緊張のない状態の方が闘争活動が活発になります。
分りやすく言ってみると、のんびりとした状況(リラックス状態)で、夜などの仕事でなくマイペースで過ごしている時にその傾向が強くでてきます。つまりこのような時に、むらむらと闘争心が湧いてきます。それは、向上心となることもあります。
このように、自分のことを観察していると、本当によく当てはまっています。
私の一般的な傾向として、内面的に負けず嫌いで、絶対勝ちたいというのではないけれど、負けたくないんです。だから負けそうになると急に頑張り出し、対抗しようとします。
そして家で夜にゆっくり考え事をしていると、頑張ってこれをしようとか、こうしようとかが沢山浮かんできて、何かを始める計画を立てたり、それが明日からの行動になっていることが多いのです。
「8種」の特徴は、主にこの「闘争」の特徴から派生するようで、いろいろなユニーク傾向を有しています。
私もそうですが、きっとひねくれもののような気がします。
8種の私は、闘争本能から凄く他者(相手)にライバル意識を強く持っていますが、偶数体癖なので、野口晴哉氏(著書:体癖1巻、全生社)が説明する『人の気を引き付けたい特性(集注欲求)』を持っています。
なお、上述の野口晴哉の著書によると『奇数体癖には、自分の気を発散させたい欲求(鬱散欲求)がある』とあります。
ですから「8種」は、ライバル意識を持ちながらも、人の注意を引きたいのです。ですから対抗意識をもっているので、見てくださいとは自分からは言えないのです。そういう意味で何だかひねくれてしまい、素直になり難いところがあるように思います。
人の気を引き付けたいということでは、野口晴哉氏の指摘しているように、『話が大げさだったり、断定的だったり、声が大きかったりします。とにかく相手を強く意識していて、愛情欲求も強い』といえます。
また競争意識から、私もそうですが、相手と比べるようにして仕事を頼まれると、俄然力が湧いてきて頑張ったり、大変な仕事でも引き受けてしまうところがよくあります。
自分で言うのもなんですが、私は変わっていると思います。竹下氏や野口氏によると『8種は、変わり者で、自分を特別だと思っている』ようです。これって、自尊家という感じですかね?
本当に「五行類型論(体癖)」は、良く当てはまっていると思います。
「8種」は、なかなか複雑で理解するのが難しい特質なので、みんなで研究しましょう。
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